リンゴの名産地と言えば、日本では青森県、長野県が並び称される。しかしながら、県庁に『リンゴ課』という専門部署があるのは、ここ青森県をおいて他になく、正に、青森県はリンゴ県なのである。
 県庁の中でも、国立弘前大学のおいても、様々な品種が掛け合わされ品種改良は留まることを知らないように毎年続けられている。日本のリンゴは、今や、世界の中でも品種が豊富でかつ高品質なことでつとに有名になっている。

 地元の原種とヨーロッパ由来の小ぶりなリンゴを掛け合わせて、『中まで赤―いリンゴ』は、生まれた。五所川原が生産の発祥地で、市役所ではその名を高貴な意味を込めて市の看板食材にしようと『御所川原』と名付けた。ところが、地元では甘いものをうまいものとして認識し、酸味が強く生でそのまま食すとすっぱいとやや敬遠された。しかし、料理のプロの世界では、『尖がった特徴のある食材』程、料理のやり甲斐があると興味を持たれるのだ。

 『赤いリンゴ生産組合』会長今寿司さんは、今から約20年前こともあろうに当時主に魚しか扱っていなかった私を信じ、この『中まで赤―いリンゴ』の販売を一手に任せて下さったのだ。当時、日本でもシェフの中のシェフと言われ、若い料理人の中でその名前は尊敬と憧れそのものというような料理人の方にまず見て頂いた。すると、『柿澤さん最高のタルトが出来ました。早速メニューに入れます。』とのお言葉を頂き、リンゴの右も左もわからなかった私にとっては、大変感激したのは今でも忘れない。『よし、これで自信をもって皆様にご紹介できる。』と。それからは、御三家のホテルのシェフ、予約の取れないイタリアンのシェフ、関西の料理で定評のあるホテル、中華のヌーベルシノワのシェフの方々等、沢山の方々から続々と絶賛の評価を頂いたのだ。輪切りにすると全体には白いが、白桃のように断面に赤の紋様が入る。火を入れて加熱すると、何も入れていないのにまるでワインで煮たように赤くなる。ジュースを作れば、世にも珍しい綺麗な赤色のリンゴジュースの完成だ。クリスマスの季節にとてもふさわしい素敵なデザートが出来上がったのだ。

 他県でもまた県内でも、面白い品種の噂は広がり、近年では青森県内でも、また長野県でも、良く似たような中まで赤いリンゴが開発され、世に出始めている。第一開発者の『赤いリンゴ生産組合』も負けてはいない。『中まで赤―いリンゴ』に甘みのある青森県開発の青りんご『金星』をかけて、生果でデザートに美味しく召し上がれる食味の良い『レッドキュー』を、来年から本格販売する予定だ。
 その試作品が、本年40kg限定で弊社に届けられた。時代の先駆けを走る我らがシェフ達と弊社の大切なサイト会員の皆様にお届けして、真っ先にお試し頂きたいと思っている。

代表取締役 柿澤克樹

数ある食材の中でも全国津々浦々の弊社パートナー生産者の魂籠る日本の食材は「世界の財産」です。
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