樹氷と言えば、最も有名なのがスキーのメッカ『蔵王』。
 シベリアから吹き付ける北西の季節風は、日本海の対馬暖流から多くの水蒸気をもらって、雪雲を作る。雪雲は山形盆地を通って蔵王連峰で上昇して多量の雪を降らせる。雲の中の多くの雪の粒が、平均風速毎秒10~15メートル、平均気温マイナス10~15度の吹雪の中で、過冷却水滴となって、雪と混じり合い、繰り返されて成長していったものが、いわゆる蔵王の『樹氷』だ。

 その美しさは、正に過酷な極寒の気象条件のみから生み出される自然の営みそのもの。陽光降りそそぐ夏と寒さ極まる冬。そんな寒暖差激しい蔵王連峰宮城蔵王の麓にある梨園の農園主が山家ご夫妻である。

 私が、お二人にお会いしたのは、今から20年近く前に遡る。
 当時、『食材王国みやぎ大使』という制度が出来て、その第一号として、県の農林水産品の販売戦略を考え、産地の方々の一生懸命に創る様々な産品を戦略的に販売していくために私が講演をさせて頂いた際に初めてお目にかかった。当時、40歳前後の私を、ご主人が『先生』と呼んで頂いたのは、とても恥ずかしく感じた思い出として、今でも鮮明に記憶に残っている。
 それから、山家ご夫妻の洋梨は、首都圏・関西圏のホテルで開催した数多くの『宮城フェア』ではもちろんのこと、今でも、軽井沢の有名リゾートから奈良の人気のホテル、東京で昨年オープンした最も若いセレブに注目されているホテルのレストランの秋・冬の定番品として、プロのパティシエさんの間で、『美味しい』と評判の『間違いない味』だ。

弊社のお客様レストランで提供されている
【洋梨のバニラアイスクリーム添え】

 それは、宮城県の指導農業士でもあり、熱心な研究開発担当者でもあり梨の生産に専心するご主人と、ご主人を内助の功でしっかりと支えて、追熟(食べごろ)の見極め作業から梱包、販売まで一手に引き受ける美人の奥様お二人の息の合った『二人三脚が為せる最高の産物』に他ならない。言葉で書くほど実際には容易ではないが、お客様の希望する品種・大きさのものを、何日後に丁度美味しくなるかの時期を見極めて、最適な熟度の物を希望の日に送り届けるのだ。

おしどり夫婦の山家ご夫妻

 和梨は、夏真っ盛りの8月半ばの幸水から始まって、豊水、新星、あきづき、二十世紀、長十郎と10月半ばまで作られている。和梨は、鮮度が命で、樹の上で完熟したものを収穫後できるだけ早く食べるのが、美味しく食べるコツ。

山家ご夫妻の果樹園の木に成るラ・フランス
山家ご夫妻の果樹園の木に成るゴールド・ラフランス

 
 一方、洋梨は、収穫から予冷、追熟のリレーを適切におこなってはじめて、最高の味が生まれる。より手間のかかる代物だ。だからこそ、山家ご夫妻の『二人三脚』が為せる技が最高品質へと導いてくれるのだ。9月中旬の茶褐色のオーロラから始まって、黄色のバートレット、赤いカリフォルニアと続き、10月下旬からは宮城、青森で熱心に作られるゼネラルレクラークがお目見えし、いよいよ冬に向かう11月半ばから12月一杯迄、幻の洋梨と言われ芳醇な香りと上品な口どけが特徴のコミス、更に洋梨の代名詞にもなっている代表的味の王様ラ・フランス、より糖度が高く、果皮が金色がかった茶色のゴールドラ・フランスと実にバラエティに富んでいる。

オーロラ
カリフォルニア
バーレット
ゼネラルレクラーク
左:ゴールド ラ・フランス 右:ラ・フランス

 コロナ禍が収まりつつあるこの冬は、山家さんのところには、沢山の注文が殺到し、猫の手も借りたい忙しさと伺っている。
 12月には、『日本食財』のお客様限定で、ラ・フランス4玉、ゴールドラ・フランス3玉詰め合わせの計7玉3キロ化粧箱入りを30セットご用意して、『息の合った山家ご夫婦の二人三脚が為せる最高の洋梨』を産地からお届けさせて頂く。

是非とも、ご家族での語らいのひと時に、お楽しみ頂きたいと願っている。

代表取締役 柿澤克樹

ラ・フランス、ゴールドラ・フランス
7玉3㎏化粧箱入り(30セット限定)


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