冬に圧倒的人気の『三大カニ』と言えばまず、皆様が思い浮かべるのは何であろうか。 人それぞれに、答えが違うと思われる。
まずは、その大きさと豪華さから、筆頭に挙げられるのは、『タラバカニ』ではないだろうか。
タラバカニは、その名の通り漢字で書くと『鱈場カニ』。
鱈と同じ漁場で獲れるからその名がついたと言われ、極寒の北の海でのみ漁獲される。日本近海で獲れる量は、ごく僅かで、そのほとんどが、ロシアやアラスカ、ノルウエーなどからの輸入品だ。
欧米ではその名は『KING CLUB』。正にカニの王様である。
小さなものでも1㎏以上大きなものは10㎏に近いものもいる。
脚は全部で8本ヤドカリの仲間である。大型の物の脚は大変に太く、子供の手首程あるものもある。その豪華さから年末年始の食卓を賑やかに飾るにはもってこいだ。
しかしながら、近年海外の漁獲規制により、漁獲量が大幅に減少していることに加えて、欧米や中国、韓国での強烈な需要により、価格は毎年うなぎ上りに高騰していて、高値の華となってきている。
世界的人気に押されて今年も昨年に比べて、4割高。来年は、漁獲制限が強化され、更なる高騰が予想されている。
西日本では、美味しい『カニ』と言えば、『ズワイカニ』を指す。
兵庫・鳥取では『松葉カニ』、福井では『越前カニ』、石川では『加能カニ』産地それぞれで呼称は異なるが、日本産のカニの中で最も高価なカニが冬の日本海の『ズワイカニ』である。もちろん高値が付くには訳がある。
つまり、身も味噌も圧倒的に美味しいカニなのである。
今から30年程前の冬、私はお客様のご要望で、当時築地市場には入荷がなかった『越前カニ』を求めて、福井の越前海岸にお邪魔した。
浜を訪ねた事情を説明すると、当時産地仲卸大手であった(今は廃業されている)橋本さんは、若造の私を料理旅館二階の座敷に招き入れて、とても一人では食べきれないほどの1キロもある最高級の『越前カニ』の茹でたてを御馳走して下さった。
とても勿体なくて、手を付けるのを躊躇したが、「兎に角一度食べてみなさい」とおすすめ頂き食べてみると、今まで食べたことのないその身と味噌の美味しさに心から感動したのを鮮明に覚えている。
ただ、その当時1万円くらいの価格であったかと記憶しているが、今では年末年始にはゆうに2万円を超え3万円近くの値が付くこともある。
昨年は、「GO TO キャンペーン」真っ盛りであったため、需要が急増して、浜値も最高値を更新した。 一月も半ばを過ぎれば、漁の終了する三月中旬までは価格も落ち着くことから、ご希望がある方は是非年明けのタイミングでのご購入をお奨めしたい。弊社サイトでも、年が明けて価格が落ち着いた頃に、お勧め企画を検討している。
翻って、東から北日本で美味しい『カニ』と言えば、『毛かに』を指す。(青森県では近海で獲れる近隣種の『トゲクリガニ』となる) とりわけ、何といってもその漁獲のほとんどが北海道産で、北海道では圧倒的な人気を誇る。
その訳は、毛カニの食べる餌にある。毛カニは海底で、北海道近海の昆布やウニを餌にしているため、北海道内でも、美味しい昆布やウニが豊富にいる地域では、その『味噌』は 綺麗な黄色味を帯びた黄土色で、一味も二味も旨味が違う。
つまり、噴火湾からえりも岬にかけての道南地域や釧路白糠根室といった道東地域で漁獲される『毛カニ』は、身も味噌も別格に美味しいのだ。
またカニの産地では、『毛カニ』は漁獲されたらすぐに茹でる。生きたまま輸送してストレスがかかると味が落ち、身痩せしてしまうと考えられている。『毛カニ』は、他のカニに比べると大きさが小ぶりなのと、表側に小さなとげがあることが「玉に瑕」。
購入される方には、プロのさばき方、食べ方をお伝えしていく所存だ。
毛カニも、他のカニと同様に、12月も押し迫ると、贈答と年末需要のため毎年大きく高騰する。
この冬、グローバルには、北海道の中でも最高の産地の一つである道東地域で獲れたてをプロの間で定評のある、『カニの老舗』 まるだい水産がその卓越した技術で浜茹でした最高品質の冷凍『浜茹で毛かに』が、リーズナブルな安定価格で豊富に入荷している。
皆様の年末年始の食卓に、笑顔と慶びをお届けできるものと確信している。
株式会社グローバルフィッシュ
代表取締役 柿澤克樹
数ある食材の中でも全国津々浦々の弊社パートナー生産者の魂籠る日本の食材は「世界の財産」です。
その信念に基づき弊社はサイト名を『日本食財.com』と名付けました。
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