つい先日、今年もやって来たクリスマス。欧米のキリスト教の国々ではキリストの誕生をお祝いするミサが教会で行われる厳粛な祝賀行事の日にあたる。

 日本では、ツリー🎄やイルミネーションが最も華やかに飾り付けられて、街のあちらこちらでクリスマスソングがこだまする華やかな季節として定着している。ある方は恋人同士で、ある方々は家族で、親しい人と過ごす大切な日の代名詞ともなっている。

他にも、50年位前から流行り始めた女性が好きな人にチョコレートを贈るバレンタインデー🍫や男性がお返しを贈るホワイトデー、最近若い人達の間で仮装を楽しむお祭りとして人気のハロウィン🎃等は、全てヨーロッパ文化との融合が進む日本においては必然に起こる流行とも言えるものかもしれない。

 日本のクリスマスが大きな冬のお祭りイベントであるのに対して、最初にご指摘したように、キリスト教信仰が中心の欧米では、宗教上静かに厳粛に過ごすべき、正に日本のお正月のようにキリスト教信者は教会🛕に行き、家族と共に休暇を取って過ごす一年で最も大切な祝日なのである。

 反対に、欧米や中華圏では、お正月は、新年を街に繰り出してカウントダウンしながら爆竹やクラッカーを鳴らして派手に祝うお祭りイベント🪅なのに対して、日本では、伝統的には整然と響き渡る『除夜の108つの鐘の音』であり、家族揃って夜中から寒い中を歩いて出かける『初詣⛩』に他ならない。この行事を見ていると、無宗教が圧倒的と言われる日本人ではあるが、人が亡くなられた時の仏教さながらに、大部分が神道の立派な氏子と言えるのではないかと思う。

 核家族化がますます進み、ネット社会の拡がりにより、地球🌏はとても小さくなった。
 最近の日本の若者を見ていると、日本の伝統文化を古臭いつまらないと忌み嫌って、クリスマスもお正月もどちらもお祭りイベント🪅的に過ごすことがトレンドになりつつあるように感じているのは私だけの心配事であろうか。

 2022年弊社には、タイ、ベトナム、香港、台湾からトライリンガルの(現地語、英語、日本語)3カ国語を自由に使い熟す優秀な若者がメンバーに加わることになっている。
 彼らに共通することは、国民の平均年齢が若く、経済成長も著しい為、今は貧しくてもしっかり頑張れば描ける夢が持てることと、日本という国に対して食べ物はもちろんのこと、あらゆる点で敬意を払って日本にある種の憧れすら描いて頂いていることであり、その半数が日本が大好きだから将来は永住したいと真剣に考えているのだ。
 日本の伝統文化に対する理解や興味は、むしろ、日本の若者以上といっても過言ではないのかもしれない。

 御節料理、お雑煮、七草粥、成人式、節分、ひな祭り🎎、端午の節句🎏やお盆、七五三と言った伝統文化はきっちりとした形で次の世代に受け継いでいかなくてはならないのではないかと思う。


 さて日本では国民の祝日に国旗を立ててお祝いの気持ちを示すご家庭がどれくらいあるだろうか?
 聞いた話によると、日本国内で掲げられている国旗の1位がイタリア2位がフランス自国の日の丸は3位に甘んじている。
このような自国の国旗を1番に掲げていない国は世界でも極めて稀有なことである。

 世界的に見てもそのデザインの素晴らしさを仰がれている日の丸。日本が戦争でご迷惑をかけたと習ったパラオは我らが先祖の立派な行動により、実は大変な親日国であり日本そっくりの色違いの国旗なのだ。
 

 今年のお正月🎍は、心の国旗を掲げ、美味しい食財と共に、ご家族で日本の伝統行事に彩られた厳かな新年をお迎えになられることを切に願っている。

【あとがきにかえて】
 日本伝統文化を含めて、時節柄の晴れの日を大切に過ごして頂く際に、ぴったりフィットする『食財企画』をこれからもお届けして参りたいと存じます。
 来たるべき新年が皆様にとりまして、幸多き年となられますように、心よりお祈り申し上げます。

株式会社グローバルフィッシュ
代表取締役 柿澤克樹